【おなかの中のひみつ】

 
「おへそのあな」
という絵本を知っていますか?

じっさいは、おへそに穴はあいていないけど
その穴をとおして、赤ちゃんの誕生を待ちわびる
家族の姿が赤ちゃんの視点で描かれています。

赤ちゃんのために栄養のバランスを考えて食べるおかあさん。
赤ちゃんの名前を真剣に考えるおじいちゃん。
おなかの赤ちゃんに聞かせようとウクレレをひくおとうさん。
生まれてきた赤ちゃんと一緒に遊ぶため、おもちゃを作るお兄ちゃん。

わたしもおなかの中にいて、おかあさんのおへそのあなから
外の世界が見えているように感じました。

なぜ、こういう感覚になるのかと思ったら
おへそから見える景色がすべて、逆さまに
描かれているからだ!と気づきました。

温かい気もちになりましたが
とっても不思議な感覚でした。

おかあさん、おとうさん。
お子さんに「この絵はなんで逆になっているの?」
と聞かれたら、ここは出番です!

「これはね・・・赤ちゃんはおなかの中ではね・・・」
と、得意満面で答えてください。



へそから見える景色を描いた絵本は
今まで見たことがありません。

おへそのあな [ 長谷川義史 ]

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感想(402件)

 この絵本が、はじめての体験です。

赤ちゃんはおなかにいながら、
いろんなことを感じています。

少しずつ少しずつ五感ができあがっていきます。
その五感に訴える教育が胎教なんですね。
五感のうち、聴力が一番初めにできるそうです。

わたし自身は、「これぞ胎教!」みたいな
モーツァルトを聞く」とか
「赤ちゃんにひんぱんに語りかける」とか
をしていたわけではないのですが、
あとから考えると、胎教になっていたのかな
ということがひとつあります。

長女が3才のとき、わたしは下の子を妊娠中でした。
その時に、長女に「おっぱいのひみつ」という絵本を
「何回読ませるねん!」ってくらい読まされました。

そして、赤ちゃんが無事誕生し、まいにち忙しく過ごしていました。
ある時、久しぶりに長女が「おっぱいのひみつ」を読んでほしいと
いうので、読むと、
そばで、グズっていた赤ちゃんの機嫌がきゅうに良くなりました。

もしかして・・・この子は、おなかの中で
一緒に聞いていたのかもしれないな
とその時感じました。

絵本を読んでいる最中に
おなかの赤ちゃんに「聞こえますか~?」
と聞いて返事があるわけではなく、
前回の記事で書いた「神話」の領域のことかもしれません。

でも、絵本をよんだり、話しかけたりすれば赤ちゃんに
聞こえていると思うのは「神話」のままにしておいたらいい
と思います。

音楽が得意な子にする!とモーツァルトを聞かせたり、
英語を話せるようにと英会話を聞かせたり。
そういう英才教育的な胎教は、がんばらなくていいですよ。

赤ちゃんの時くらい、ゆっ~くり泳がせてあげてください。

話しかける。絵本を読む。
たとえ、胎教にならなくてもそういう家族のあったかい雰囲気が
赤ちゃんを迎え入れる準備になるし、
誕生を待つ家族は、いっそうしあわせな気もちになりますよね。

「おっぱいのひみつ」の作者、柳生弦一郎さんは
こどもが「不思議やな~」と思うことをわかりやすく、
解説する(説明が上手なので解説されている気にならず読める)
絵本をたくさん書いている方です。

 (「おへそのあな」の作者、長谷川義史さんについては、また今度くわしく!)

大人であっても「ふむふむ」とか「そうだったのか。」
と楽しくよめます。

わたしもこんな年齢になっても、ホンマ知らないことだらけやな~
と思ってよんでいます。

手書き文字の文章は、絵の一部になっています。
あったか~くて、ゆる~い世界。

ここでは、柳生弦一郎さんの本を3冊紹介します。
下に載せておきます。

でも、からだのふしぎについての絵本はいろいろあるので、
興味のある方は、他のものも探してみてください。

お気に入りが、見つかるかもしれませんよ。 

 

おっぱいのひみつ (かがくのとも傑作集 わくわくにんげん) [ 柳生弦一郎 ]

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はなのあなのはなし (かがくのとも絵本) [ 柳生弦一郎 ]

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