お寺でえほん、はじめました。


たたかい?ゲーム?
「もし、いま聞いてくれてる子、以外も聞きに来てくれたら勝ち。」
そんな感じで面白がりながら、毎月、絵本の読み聞かせに挑戦している。

別に「来てくれなかったら負け」ってわけでもないけど、
その方が、モチベーションも上がるしなと思って。

場所は近所のお寺の土曜学校。
月に一度、開かれている。

小学1年生〜6年生くらいのこどもが
お寺の本堂で、みんなでお経を唱えたり、お菓子を食べたり。
近くの公園で遊んだり。

今は、異年齢のこどもどうしが遊ぶ機会がほとんどないので
貴重な場だと思っている。

仏教学科の学生さんも来られていて、
年の離れたお兄さん、お姉さんと言った感じで
子どもたちは、からだを使ったダイナミックな遊びをしてもらい満足そう。

そんな素敵なとこなんだけど、
本堂に置いてあるテレビでゲーム(スイッチ)をする時間が
すごく長いことが、以前から気になっていた。

十数人の子どもがひとつのテレビの前に殺到して順番待ちをしている。
子どもは「自分の番がまわってこない」とイライラ。

ゲームが魅力的なのは分かるけど、
別にここでそれをしなくてもいいのにな~って。

それで、おせっかいかな~と思いつつ、
お寺の娘さん(わたしの同級生)にお願いして
絵本の読み聞かせをさせてもらうことに。

2月のある日、やる気満々で土曜学校に向かった私
(聞いてくれるんかな~?っていう思いはとうぜんあったけど)

お菓子休憩のあと、娘さんが
「読み聞かせしてくれるから、ちょっとこっちに集まって~」
と言ってくれた。

子どもたち
「え~、いらんわー」
「もう前に学校でしてもらったことあるからいい」

子どもってやっぱり残酷・・・。

一年生の男の子がひとりだけ、こっちを向いて、
「読んでほしいな~」と言った。
「やった!」と思った瞬間、すぐにゲームが始まって、みんなと一緒にレッツゴー。

無理に読むのはわたしの主義ではないので、その日は子どもに読むのは諦めた。
聞いてくれることになった娘さん(たぶん、わたしに気を使って)に読むことにした。

そしたら、1年生の男の子がふたり、途中から聞きに来てくれたではありませんか!
うれしい・・・。

読み手と聞き手のあいだを鬼ごっこしながら、
容赦なくドタバタ横切る小学生たちに
妨害されながら(ここ、お寺の本堂やで!)
何とか初回の読み聞かせをやりきることができた。

そして、今月が4回目の読み聞かせだった。
前回、絵本を2,3冊持って行ったら
子どもに「これ、知ってる」と言われたから
今月は10冊くらい持って行って、読んでほしいのを選ばせるっていう形にした。

そしたら、持って行った本、全部読んでと言われて・・・。
うれしい悲鳴。は出ないけど、私の顔は「ニヤリ」となっていたと思う。

聞いてくれるのは、小学生の男の子2人だけど、
今月は大きな変化があった。

お寺の中を走り回りながら、絵本を読んでいる部屋
(子どもがドタバタするので前回から別室で読ませてもらっている)に
他の子たちもたまに来て、チラッチラッと絵本をみていく。
ホントに短い時間なんだけど。

でも、「子供も何してるか気になってきたようやな~」
わたしは心の中でガッツポーズをした!

これから、どうなっていくのか私にもわからない。
でも、読み聞かせを楽しみつつ、子どもたちがどう変わっていくのかを見届けていきたい。

 

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しまった!金栗四三と同じ配色になってしまった・・・

 

 「くろずみ小太郎旅日記 怪僧わっくさ坊暴れる!の巻 その6」
作者は飯野和好さん。
お寺の読み聞かせではこどもが表紙をみただけで、大笑い。

内容は忍術修行中のくろずみ小太郎が行く先々で、
いろんな悪とたたかう話。

文章の独特のリズム感が良くて、
ノリノリで読めます。
声に出して読みたい絵本です。

ちなみに「わっくさ坊」とは「かめむし」のことです。
あの、くさ~い臭いを発するあの虫です。

飯野さんの育ったところでは、かめむしを「わっくさ」と
呼んでいたらしいです。

終わり。 

くろずみ小太郎旅日記(その6) 怪僧わっくさ坊暴れる!の巻 入れかえはよいもの [ 飯野和好 ]

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